英語は聞けるけど話せない、と悩んだときに救われた言葉
シンガポールに住み始めて3ヶ月が経った頃、僕は少しずつ英語が聞けるようになってきたけど、自分から話すのはまだ苦手だった。
家のオーナーさんや英会話の先生と話していて、自分がなんとか伝えようとしどろもどろしていると、どうしても会話全体のテンポが悪くなる。
学生時代に覚えた単語はほとんど抜けきってしまい、語彙力が下がってしまっているのは否定のしようがない事実だったし、怠惰の結果だった。
そんなときにロンドンに留学経験のある奥さんが言った言葉が印象に残っている。同じようにつまづいているひとにも参考になると思うので書き残しておこう。
「英語は、I am か I do か There is でだいたい表現できるよ」
この言葉を聞いたときに、いかに自分が頭の中で不必要に難しい日本語の文章を組み立て、それを英語に直訳しようとしていたかを自覚し、だからなぜか伝わらないときがあるんだと理解した。
僕なりに解釈すると、英語に限らず話す言葉というのは、am=状態 か do=行動 か There is=状況のいずれかにあてはまるし、am とか do とか There is ぐらい簡単な単語で表現できるんだということ。
仕事はなにをしてるの?と聞かれたら、I am a writer. と答えればいいし、どこの会社で働いているの?と聞かれたら、自分で会社を設立して云々かんぬんと考えずに、I run my own business. と答えればいい。
あのとき、「英語なんとかなるかも」と初めて思えた。聞くのも話すのも、まだまだ全然上手くないけど、来週も頑張ろう。