ボタニックガーデンで南の国シンガポールらしい週末
シンガポールは南国だ。
赤道直下の北緯1度17分に位置するこの国は、一年を通じて高温多湿。年平均気温は27.4度、11月から3月にかけてはバケツをひっくり返したような雨が毎日のように降る。
南国と聞くと、ビーチを想像してしまう。週末はビーチでお酒を片手にのんびり、そんな優雅な景色を思い浮かべるが、シンガポールの海は汚くて入れないのだ。
世界中から集まるタンカーが、その理由だという話をこちらの人に聞いたことがある。シンガポール港は、コンテナ貨物取扱量で香港と世界一を競っている。見えにくいかもしれないが、写真奥が港に集まるタンカー群。
ビーチでくつろげない南国らしい週末の過ごし方、それは「ガーデン」。日本には生えないような花や葉の大きな植物を眺め、小さな池のまわりで涼を取り癒される。
ビーチに比べれば地味かもしれないが、ときには小動物が顔を出し、ちょっとした水浴びなんかができるスポットがあれば、子どもも喜ぶのだ。
先週末訪れたのが、シンガポール植物園。
こちらでは、Botanic Garden(ボタニックガーデン)と呼ばれている。元々は1820年代に、果物、野菜、香辛料などを育てる実験植物園だったが、今では地元の人や観光客が訪れる主要な観光スポットの一つだ。
場所は、矢印の先にある緑色のエリア。
敷地は63.7ヘクタール(東京ドーム13個分)もあり、ひと回りするには3時間以上かかるという。南国の気温で、ここを一日でまわるのは難しいかもしれない。
これだけ広いと最寄り駅やバス停もいくつかあるが、シティエリアからだとあまりアクセスはよくない。タクシーで「ボタニックガーデン内の●●まで」と指定して、一番近いゲートの前で下ろしてもらうのがオススメだ。
ボタニックガーデンの中にあるレストランで結婚式やパーティーが開かれることも少なくない。この日敷地内で、ウェディングフォトシューティングの場面に何度も出くわした。
僕がボタニックガーデンを訪れた一番のお楽しみは『Halia』。緑に囲まれたレストランのあえて暑いテラス席で、昼からお酒を飲みたかったからだ。
通された席からの眺め。
Hand-cut fettuccini, courgette & vine cherry tomato ragout, basil, lemon & parmesan
Garlic bread
Oyster Bay White Wineという白ワインを初めて飲んだけど、手頃な価格で飲みやすく、とてもいい香りだった。
Sticky Valrhona chocolate brownie, salted caramel sauce & vanilla ice cream
これにTiger beer1杯で7,000円ほどだったので、なにか特別なタイミングにしか来れないけど、観光で来星されたときにはぜひ行ってみてほしい場所の一つ。